読書感想文 白痴

I'm a hakuchi

雑記4 本について書くことについて

読書感想文ブログを始めて、いろいろ書き方や内容を試行錯誤しているけど、やっぱり僕は「書評を書く」ということができないのだなと痛感した。僕は結構本の内容にのめりこむタイプだ。そもそも観賞している対象について、客観的な立場から公平なことを書くことができない。この本はこういうところが良くてこういうところがダメだと評価すること自体、あまり面白いと感じない。(他の人が書いた書評はよく読む。特に読む本を決めたいとき、購入する前などで大変参考になり助かっている。)

 

なので僕が本について書くときは、「その本を読んで感じたこと」を書くことにする。

要するにブログ題名にもある読書感想文のことだ。

 

でも「私はこう思いました。」という小学生のようなフィーリングじみたものではなく
、30年以上も生きているんだから自分の経験とか知識に対して発生した化学反応を大切にして書きたいと思う。

 

本とは「知識・経験の化学反応を促す触媒」だと思っている。具体的に、僕が本を読んでいて楽しいと感じるのは

1.「そうそう、僕もそう思っていた」と自分が普段から思っていることを著者が書いているとき
2.著者の書いていることについて「それは違うだろう」と違和感を感じるとき
3.人と話しているときに「あ、そういえばこの前読んだ本に書いていたんだけど」と本で得た知識が現実とつながるとき

である。
できればその感動を自分の言葉で表すことができればなという気持ちで読書感想文を書きたい。

 

以前友人が、

「自分は本を読むスピードが遅い。完全に理解するまで進むことができないからいつまで経っても終わらない。」ということを言っていた。本に書いていることを理解したり記憶する必要は、極論をいえば必要ないのではないか。頭のどこかに、無意識下でも断片が残ってさえすればいい。ヘドロのように意識の底に沈殿した読書経験は、友達との会話とか、ある日観たテレビの内容に刺激されて想起される。僕はこれを化学反応と呼んでいる。

 

 

書経験を重ねることはこの「感度」を研ぎ澄ましていくことだ。世の中が変わらなくとも、少なくとも自分の「感じる世界」は面白いものに変えていくことができると信じている。なので、これからも本をたくさん読んでいきたいな、と思いました。まる。

 

 

以上