読書感想文 白痴

I'm a hakuchi

雑記6 言いたいことが無い病について

ここしばらく、ブログを更新していなかった。

特に書きたい思うことが無かったからである。

 

僕は長年にわたってこの「言いたいことが無い病」に苦しんできた。

果たして、世の中に対してとか、おまえについてとか、

言いたいことなんて本当にあるんだろうか。

アイツ腹立つとか言って誰かを呼び出したこともないし、

新卒就職の面接でも特に言いたいことが無かったので困ったものである。

ブログが自分の言いたいことを発信する場であるなら、

じゃあ何を書けばいいのだ、と更新がとまっていたところだった。

 

が、ここになってどうしても書きたいことがでてきたのである。

 

かいつまんで書くと、

中島義道の『哲学の教科書』という本を読んだことで

哲学に対する長年の苦手意識が解消された、ということである。

この出来事は自分の中では大躍進だった。

(この本に関する読書感想文はまた後日投稿しようと思う。)

 

ここではたと気づいたことは、

自分は己の意見を誰かに伝えたいのではなく、

単純に「こんなことがあったんだよ」と聞いて欲しいだけだ、という事実である。

 

世の中で起きている事象を考察し、新たな視点を投げかけることであったり、

何かの作品や誰かの意見に対し、批評することは本当に大したことだと思う。

そのために文を書いている人はすごい。またそういう文章を読むのも好きだ。

しかし、僕自身が何かを書く際の動機は、もっと無邪気なものだったようである。

要するに、子どもが親に「ねーねー聞いて」と今日あったことを話すのと同じ。

ある本を読むことで味わった感動や、構築できた知識をただただ聞いて欲しい。

いやむしろこうやって文に残すだけで満足しているのかもしれない。

 

そう考えると、読書感想文というブログの題名はふさわしくないなと思えてくる。

だけどいままでの記事を見る限り、そもそも感想文ですらないものも多いので、

いまさら変えないことにした。

 

そう考えるとずいぶん楽になったので、

これからはあまり堅いことにとらわれずにブログを更新していきたいと思う。

 

 

以上